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2022、後楽園ホール最後の興行に行って来ました。
厳寒の師走ですが、やはり熱くて激しい闘いばかりでした。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

全5試合、凄かったのですが・・・やはり、メインはエンドレスな熱闘でした。

☆メイン 日本スーパーバンタム級王座決定戦
田村 亮一(JB SPORTS)VS 古橋 岳也(川崎新田)
2-1 (96-94×2, 95-96) 古橋選手

古橋選手、応援する側として観戦するのはこれが初めてかもしれません。
今までは、敵側だったからです。
その対戦相手が、これまでも久我選手を苦しめた、ゾンビこと田村選手。
まさに1R開始から、終わらない、激しすぎる闘いは始まりました。
ちなみに、今回も南のほぼ中央、いちばん端の抜群な席でした。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い
フェニックスのように、登場、古橋選手。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

序盤からガンガン出てくる田村選手。一方、古橋選手はボディ攻撃が
効果的、激しく打っていくのですが、田村選手、効いた様子も無し。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

打ち合いが続く中、初めに古橋選手のヒッティングで田村選手がまぶたを
カット。沸く場内、でも田村選手の勢いは止まりません。
私は途中からは撮影出来ず、(怖くて)下を向きながらも、隣の古橋耐応援団
(ちょっとうるさかったが)に心を奮い起こされ、祈るように観戦。

5R終了の公開採点では、2-1僅差で古橋選手。う~ん、割れているのか・・・
有効打では古橋選手だと思うのですが、見方によって違うのか。
6Rから8Rは、採点を聞いてさらに暴徒化した田村選手がいっそう打って
出てきました。
古橋選手も後半、田村選手のヒッティングでカットしたようで、両者全く
譲らない、まだまだわからない展開に。
終盤2Rは、特に激しく打ち合った印象で、10Rも打ち合っていてまだ手が
出るのが本当に、どちらもゾンビのようです。
激しすぎる10Rがやっと終わり、思った通り結果は判定に。

初めに呼ばれたのは古橋選手でした。しかし次は、田村選手。
そして最後は・・・『第43代、そして45代の・・・』という、富樫アナのコールで、
ガクッと膝を折った田村選手。
弾かれたように、湧き上がる場内。
やった! 古橋選手、日本スーパーバンタム級王座奪回です。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

二人とも、顔は相当腫れています。
インタビューで、泣きまくる古橋選手。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

『2回も、1回目の計量でパス出来ず、申し訳なかった』と、計量パスまで
時間がかかったことを詫びて、反省の言葉ばかりの古橋選手。
場内の拍手は温かかったですが、そこへ思ってもみなかった展開が。
『次回の試合の指名挑戦者が、そこにいらしています』・・・・・え??

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

『21歳の、日本スーパーバンタム級1位、石井渡士也選手です』・・・えーっ!!
渡士也選手が来年はタイトルマッチということは聞いていましたが・・・
でも、もう決まったの?! いや、まだ心の準備が!!

まだ、今はぼろぼろの状態の古橋選手に、いきなりの激しい宣戦布告が。
計量のミスをなじられて苦笑いの古橋選手。
いや~、そんなに今はいじめないで。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

渡士也選手の言葉に反論せず、自分が挑戦者として闘う、みたいなことを
言ったのかな?古橋選手、やはりいい人なので。
渡士也選手にしても、けしかけてはいるが、根は謙虚なのは知っています。
固まっている私・・・・・両者、faceオフして、握手。
う~~ん・・・恐れていたことが現実に。なんで、いつもこうなんでしょう。

でもこれが、勝負の世界というものです。
とにかくそれは来年の事なので・・・今は考えず、今は古橋選手の戴冠を
喜んで帰るとしましょう・・・(あ~、でもツライなぁ)






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☆第2試合 フライ級 8R
富岡 浩介(REBOOT.IBA) VS エスネス・ドミンゴ(フィリピン)
4R(2分21秒)TKO ドミンゴ選手

順不同なのですが、この試合がとても印象的でショッキングなので。

見るからに柔軟で強そうな、ドミンゴ選手。
序盤から攻撃的、手ごわい印象です。
1~2Rはドミンゴ選手が押している、ちょっとヤバイかも?と思って
いると、3Rは富岡選手が反撃して、ボディ攻撃でドミンゴ選手、
効いている感じ、手数も減ったところで、ドミンゴ選手からダウンを
奪います!

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

けっこう効いた感じだったから、もうこのまま勝てる!と思ったのは、
私だけじゃなく、観客の大部分も、富岡選手も・・・だったと思います。
ところが!!! その十数秒後に悲劇が!!

立ち上がったドミンゴ選手、いきなりのカウンター?パンチ、強烈でした。
弾かれたように倒れた富岡選手。
立ち上がったがフラフラで、レフェリーが抱きかかえました。
呆気にとられた観客、私、富岡選手は呆然とした表情です。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

喜びまくるドミンゴ選手・・・。残酷な光景ですが、スゴイ身体能力を
見せてくれました。
富岡選手は、あまりにも気の毒です。


【そのほかの試合・出場順】

☆ライト級 8R
パラミン・セーンパック(タイ) VS 湯川 成美(駿河男児)
3R・TKO 湯川選手

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

ここまで6戦6勝5KOのハードパンチャー、湯川選手。
タイ人の相手もかなり攻撃的だったが、湯川選手が2度倒して、
TKO勝利。


☆53kg契約ウェイト 8R
今川 未徠(JB SPORTS) VS 高木 裕史(E&Jカシアス)
7R・TKO 今川選手

26歳の今川選手と、36歳の高木選手。
スピードの差はあるものの、スタミナや精神力では全く引けを取らない
高木選手。
最後まで諦めずに、前に出てパンチを出し続けました。
最終的には止められましたが、会場の拍手喝さいを浴びていました。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い

☆セミ・・・62kg契約ウェイト
今永 虎雄(大橋) VS ロイ・スムガット(フィリピン)
6R・KO 今永選手

アマチュアで活躍した今永選手。
思ったより粘られて、長くなったが、最後は1発で倒し、強烈な
ダウンを奪う。 10カウントされて、KO決着に。

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い


☆おまけです

今年最後のホール・・・不死鳥たちの終わりなき闘い
エロイ衣装にも負けない、さわやかな笑顔。



◇今年の生観戦は怒涛の中、終わりました。
今年もついに、コロナ終息せず、バルコニーも戻ってきませんでした。
来年こそ、なんとかなってほしい。
バルコニー奪還と、皆さんとの再会、そしてせめて年2回以上の遠征観戦が
できますように・・・!








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この記事へのコメント
おはようございます。

やっぱり、昨日のメインは激闘だったんですね。
私もこの試合は、エンドレスの打撃戦になると予想していました。
それにしても、いい席だったんですね。写真がバッチリじゃないですか!!!

熱い文章とカッチョいい写真で、私も堪能させてもらいました。ありがとうございました。
(今朝、知ったのですが、ABEMAでライブ配信してたんですね・・・。分かってたら見てたのに・・・、残念)

で、石井選手が挑戦なんですねっ。
私も楽しみにしてますよ。
また今度も、熱いレポートをお願いします。
Posted by 桃色竿(通勤中) at 2022年12月27日 08:21
>桃色竿さん

そうなんですよ、とにかくいい席で・・・
ただ、隣の大応援団がお酒入っていて、何回もトイレ休憩に出ていくのと、
すごい大音量での掛け声がうるさかったですが・・・
まあ古橋選手応援なので、良しとしましょう。

写真はまあまあですが・・・肝心のメインは恐ろしくて、撮影ほとんど
出来ませんでした。
もう、二人とも人間とは思えませんね。
石井選手、来てるだろうとは思っていましたがリングインするとは。
ましてもう決定なんて・・・やっと古橋選手応援するようになったのに。
運命のいたずらというものでしょうか・・・
う~~ん、素晴らしいことなんだけど、ツライです。

ABEMAに入ってらっしゃるんですね。でもやはり、生がいちばんですね。
来年は、お互いたくさん生観戦できますように。
そしてまたこれからも熱いコメントよろしくお願いします。
Posted by YUKA222YUKA222 at 2022年12月27日 14:06
 
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